■フラッシュインターフェース仕様書 << アクションベース編 >>
1.アクションベースとは
キャラクタや文字、背景、看板などの複数のオブジェクトを1つに張り込み、動きを与えることが出来るswfファイルを「アクションベース」と呼んでいます。
2.アクションベース変数について
アクションベースは、内部に変数を持っており(表2-1)、外部から、その変数を変更することができます。
アクションベース変数は、アクションベース上で表示するオブジェクト・ファイルを埋め込むためのものと、アクションベース上で各オブジェクトに座標位置の変更、回転角度の変更、大きさの変更...
といった動作を制御する変数があります。動作を制御する変数は、Flashが標準で持つ関数に値を設定するためのものです。変数に関しては、全てのキャラクタに共通して、使用することができます。
注意:WindowsのInternet Explorer 4以降のブラウザ以外では動作しません。
表2-1 <アクションベース変数表>
変数名 |
例 |
内容 |
object
+数値(1,2...)
※ 数値はオブジェクト番号になります。
|
object1=”cat.swf?pattern=3”;
|
アクションベース上に埋め込みたいオブジェクトを設定します。
<注意> 数値が少ないほど重ね順が上になります。1が1番上です。下層のものは上層のものが重なると見えなくなるので注意してください。
未設定時 何も表示されません。
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xscale
+数値(1,2...)
|
xscale1=”200”;
|
標準の大きさを100%として、その横の大きさの比率を設定します。
未設定時:100%になります。 |
yscale1
+数値(1,2...)
|
yscale1=”200”;
|
標準の大きさを100%として、その縦の大きさの比率を設定します。未設定時:100%になります
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alpha
+数値(1,2...)
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alpha1=”50”;
|
オブジェクトの透過度(透け具合)の設定をします。0から100の範囲で設定してください。
0=透明:透過度100%
100=透過度0%
未設定時:100になります。 |
rotation +数値(1,2...) |
rotation1=”180”; |
オブジェクトの回転角度を設定します。オブジェクトの画像の位置座標(0,0)を中心として回転します。右回りで 0から359の範囲で設定してください。画像の真ん中を中心にして回転させるときは表示位置の修正が必要になるので注意してください。
未設定時:0度になります。 |
x
+数値(1,2...)
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x1=”100”;
|
オブジェクトの表示位置 x座標を設定します。
未設定時:chara変数にファイル名が設定されていてもオブジェクトは表示されません。必ず設定して下さい。
オブジェクトの大きさを考慮の上 設定して下さい。
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y +数値(1,2...)
|
y1=”100”;
|
オブジェクトの表示位置 y座標を設定します。
未設定時:object変数にファイル名が設定されていてもオブジェクトは表示されません。必ず設定して下さい。 オブジェクトの大きさを考慮の上 設定して下さい。 |
time
|
time=”30”;
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再生フレーム数の設定、2〜30の設定が出来ます。
素材の動画のフレーム数によって調整してください。
未設定時:30になります。
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text_text
+数値(1,2...)
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text_text1=”sample”; |
表示したいテキストの内容を設定します。重ね順については、表2-1 <キャラクタ変数表1>のchara変数と共通で数値が小さいものほど上部に位置します。
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text_x
+数値(1,2...)
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text_x1=”100”;
|
テキストの表示位置 x座標を設定します。
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text_y
+数値(1,2...)
|
text_y1=”200”; |
テキストの表示位置 y座標を設定します
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text_color
+数値(1,2...
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text_color1=”00FFFF”;
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テキストの色を設定します。16進数で設定して下さい。
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text_font
+数値(1,2...)
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text_font1=”_明朝”;
|
フォントを設定します。
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text_size
+数値(1,2...)
|
text_size1=”72”;
|
テキストのサイズを設定します。
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text_bold
+数値(1,2...)
|
text_bold1=”true”;
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太文字の設定をします。true:太文字を設定します。それ以外を入力すると設定を解除します。
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text_italic
+数値(1,2...)
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text_italic1=”true”;
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傾斜文字(傾いた文字)の設定をします。true:傾斜文字を設定します。それ以外を入力すると設定を解除します。 |
text_underline +数値(1,2...)
|
text_underline1=”true”;
|
下線文字の設定をします。true:下線文字を設定します。それ以外を入力すると設定を解除します。
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※フレームレートは12fpsに設定されています。
3. アクションベース用SWFファイルの構造について
図3-1<アクションベース用SWFファイル構造図>
※参考:オブジェクト10個、キャラクター10個を使用できるアクションスクリプトの構造図です。
A. actionレイヤー
全てのアクションスクリプトを、このレイヤー上に設定します。
a,ActionScript @ について
以下の制御を行います。
1.object1、object2......に素材のファイルを設定をする。
2.オブジェクトの収納された、ムービークリップの大きさ、表示位置、透過度、回転の設定を
する。
b,ActionScript A について
再度、オブジェクトやテキストの変更があったときに再設定しています。
c,ActionScript B について
time変数を各フレームで見ています。変数で設定された数値と同じフレームにくると、ActionScript
Aが置いてあるフレームに移り、実行します。フレーム30に移行すると、time変数が設定されてい
ても、未設定でもフレーム2に移行します。
B. charaレイヤー
a,object@〜objectIについて
このレイヤーは、空のムービークリップを設置してあるだけです。actionレイヤー上のアクションスク
リプトにより、各ムービークリップに、オブジェクトファイルが設定されます。
C.textレイヤー
a,text@〜textIについて
このレイヤーは、ダイナミックテキストを設置してあるだけです。actionレイヤー上のアクションスクリ
プトにより、各ダイナミックテキストに、文字が設定され、色や大きさが設定されます。
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